【競馬基礎知識】パドックの見方

基礎知識

馬券検討で一つ鍵となる出走馬の当日の調子がありますが、これを伺い知ることができるのがパドックでの周回の様子となります。

パドック(英:paddoc)とは、馬小屋の近くに作られる小さい放牧場(運動場)が元の意味らしですが、競馬においては転じてレース前の出走馬を歩かせ馬の状態を見せる場所を指します。その意味で下見所ともいわれます。

本記事では、このパドックの見方、正確に言えばパドックに出てくる出走馬たちの見方に関して紹介したいと思います。

尚、ここでは、馬の体形に関する話は扱いません。

体形というのは、胴や首の長さ、筋肉の付き方、体高(脚の長さ)、蹄の形状などです。

これらの情報から、距離適性や芝・ダート適性などが、ある程度分かると言われておりパドックで体形チェックされている方も多いと思いますが、本記事では扱いません。

また、この記事を読めばレースで激走する馬か分かるかというと残念ながらそうはなりません。

なぜなら自分自身が、まだ、これだと掴めているものがないことと(だったら書くなよと聞こえてきそうですね)、結局、馬も人間と同じように一頭一頭、体形が違えば身体能力も違うので、ある馬では、マイナスな事象がある馬ではそれほど問題ではないということが沢山あるからです。

この記事では、自分なりに調べたことを整理してお届けすることで、パドックを見るきっかけになったり、自分なりのパドックの見方研究の一助になればという気持ちでお届けしたいと思っています。

前置きが長くなりましたが、本題に入りたいと思います。

【パドックの風景】

スポンサーリンク

パドックに出走馬が出てくるまで

パドックに出てくる馬たちの何をみるのかという話をする前に、そもそも出走予定馬たちはパドックに出てくるまでに何をやっているのか知っておいて損はないだろうということで紹介したいと思います。

まず競走馬たちは、普段どこで生活しているのかですが、基本的にトレーニングセンターと言われる調教設備がととのった施設内の厩舎にいます。

尚、JRAのトレーニングセンターは、東の美浦トレーニングセンター(茨城県稲敷郡)、西の栗東トレーニングセンター(滋賀県栗東市)の2ヵ所があります。

トレーニングセンター以外では放牧休養の目的で牧場や牧場が運営するトレーニング施設にいることもあります。

そこから、いざ出走が決まると、出走前日または出走当日の早朝に、普段生活しているトレーニングセンターまたは牧場施設から競馬場に運ばれてくることになります。

競馬場に運ばれてきた馬たちは、一旦、競馬場内に用意されている馬房で待機します。

その後、発走時刻の約1時間~1時間30分前に装鞍所(そうあんじょ)という施設に移動し、馬体検査、蹄鉄検査、馬体重測定、鞍やゼッケン、その他馬装具の装着を行います。

これらの準備を一通り終え発走時刻約30分前(GⅠはもう少し早く40分前くらい)にパドックに出てきます。

つまりパドックにでてくる30分以上前から、馬たちはあれやこれやと準備をしていることになります。

ここで大事なのは、そもそも競馬場の馬房に入っている時点で普段と違う環境なのに加え装鞍所の各種検査などは、馬にとっては、ストレスでしかないという点となります。

パドックに出てきた出走馬たちは、そういった数々のストレスがかかることを行った状態で、さらに多くの人が集まっている普段と違う風景の場所を歩かされているということになります。

【パドックに出てくるまでの一連の流れ】

パドックで見るべきポイント

冒頭で触れた通り、ここでは出走馬の体形については扱いませんのでご了承ください。

歩き姿を見る

なんといってもパドックで出走馬をみると言えば、実際に動いている(歩いている)姿・様子をみることですよね。

リズムよく普通に歩けている

リズムよく普通に歩く、これ当たり前じゃないかと思われた方、一度パドックをじっくり見てみてください。これが出来ていない馬たちが沢山いることに気づかれるはずです。

ただ、リズムよく普通に歩くってどういう状態なんでしょうか。

ざっくり言えばパドックのできるだけ外側を前を向いて程よく首を上下動させながら一定のリズムで歩いている状態です。

ちなみにパドックの外側を歩かせるという事象は、馬の歩くスピードが速く、前の馬を追い越してしまう可能性があるときに、外を回して歩く距離を長くして帳尻をあわせているときに発生します。

つまり、前に進む気持ちがしっかりと出ている状態です。これを”前進気勢がある”といったります。

こう説明すると何となく分かったような分からないようなという感じかと思いますので、より理解を深めるために、反対にリズムよく普通に歩けていない状態を挙げてみたいと思います。アンチパターンというやつですね。

  • 小刻みに小走りになる
    集中力を欠いていると考えられるほか、軽い怪我などで普通に歩けていない可能性もあります
  • 立ち止まって周囲を気にしたり、隊列から遅れる
    集集中力を欠いていると考えられるほか、前進気勢を削ぐ何かしらの要因を抱えている可能性があります
  • 首を激しく上下動させたり、立ち上がったりして暴れる
    激しく興奮している、いわゆるイレ込んでいる状態にあると言えます
    パドックの段階で体力を消耗しているし、レースでは騎手の指示に従わない可能性があります
  • 耳を伏せている、または左右に頻繁に動かしている
    馬の感情は耳によく表れると言われており、通常、耳は立てて前を向いていますが、これが伏せている状態は、怒っている興奮状態にあるといわれています
    また、終始、耳を左右に頻繁に動かしている場合は、周囲を警戒していて、歩くことに集中できていない状態となります
  • 尻尾を終始、激しく振っている
    ハエやアブなどの虫を追い払っている場合もありますが、周囲の馬に比べて明らかによく尻尾を振り回している馬は、集中力を欠いている可能性があるほか、特に牝馬の場合は、フケと呼ばれる発情している可能性もあるそうです
    いずれにせよ、レースに集中できていなかったり、過度に興奮している可能性があります
  • ツル頸になっている(+イレ込んでいることを示す他のアンチパターン)
    ツル頸(くび)は、鶴のように、首を折り曲げ顔が下に向いている状態で、馬が神経を高ぶらせている時に起こる現象といわれています。つまりイレ込んでいる可能性があります
    ただし、このツル頸、イレ込んでいるだけとも言い切れず、前進気勢の表れ(気合が乗っている状態)とも言われたりします
    個人の経験からいうと、ツル頸以外にイレ込んでいる状態が無い、つまり首を上下に激しく振っていたり、暴れたり、激しい発汗をしていない場合は、むしろ好走しているケースが多いように感じます
    同様の話で、2人引きというのがあります。通常パドックで馬を牽引している厩務員は1名ですが、これを馬の両サイドから2人で牽引しているケースとなります
    1人では抑えきれないほどの小走りだったり暴れているケースは、確実にマイナスですが、一見、何もなさそうなのに2人引きとなっているケースは、普通に歩けていて前に進む力、スピードが速い、つまり前進気勢があるという状態とも見れます
    こちらも個人の経験からいうと好走しているケースが多いように感じます

【ツル頸】

過剰な発汗をしていない

過剰な発汗は、イレ込んでいる状態の可能性があります。

多少の発汗、他馬と比べてもさほど差がないものであれば無視できますが、明らかに発汗量が多い場合は、それだけ興奮し運動量が多くなっている(力んでいる)状態とみることができます。

つまり体力を消耗している状態、かつ騎手の指示に従わない可能性があります。

と、ここまで書きましたが、激しい発汗てどんなものでしょうか?

馬の汗は、分泌成分により泡のような状態となり洗剤の白い泡のような見た目となります。

この発汗は、鞍の下から腹回りにかけて、首筋、後ろ脚の内腿あたりに顕著にでてきます

上記の部位を中心に見て、他馬と比べて明らかに発汗量が多いとなれば、要注意ですね。

【発汗が顕著に表れる場所】

その他

その他としては、毛づや、馬体の張りといった要素があります。

毛づやは、つやつやと光って見えると体調が良い証であり、逆にくすんで見える場合は体調が万全でない可能性があります。

馬体の張りとは、ズバリ、太っていない、もしくは瘦せすぎていないということになります。

と、書いてみましたが、自分としては、この毛づや馬体の張りに関しては、自信をもって見分けができているといえないです(汗

尚、この毛づやと馬体の張りは、馬の毛色によっても見え方が違ってきます

一般的に、葦毛(グレー)の馬は、毛づやも馬体のハリも良く見えないことが多いです。逆に青鹿毛や栗毛といった毛色の馬体は、見栄えがします。

こういった点を踏まえながら見分けるのは、やっぱりなかなか難しいですね。

馬装具を見る

パドックで見るべきものとして装着している馬装具があります。

馬本来の自然な姿としては、当然、馬装具なんて付けていないですし、その観点で理想は、騎手が馬を操作するのに必要最低限の装備(馬銜(はみ)、鐙(あぶみ)、鞍、手綱など)だけであることが望ましいです。

必要最低限の馬装具よりも多くの馬装具を使っている馬は、レースをする上で何らかの欠点があり馬装具という道具を使って矯正をしているものとなります。

余談ですが、とある番組で武豊騎手が、パドックで初見で歩いている馬見ただけで、どの馬が勝つかなんてわからない。乗ってみるとある程度分かるけど。という発言をされていました。

また同時に、パドックでは馬装具として何をつけているかは見るということも仰ってました。

残念ながら、何ををつけていると、どうだといった具体的なチェックポイントに言及されているところは放送がなかったので分からないです。うーん、残念。

ただ、この一連の発言からは、歩いている馬をただ見るだけで判断することの難しさ馬装具をみることでレースの勝ち負けで参考にできることがあるということを示唆していると思います。

【基本的な馬装具】

メンコ

馬の顔を覆う覆面のこと。

通常、耳全体を覆う形状と、耳の部分がない形状の2パターンがあります。

どちらの形状も、レース中に前の馬が蹴り上げる砂や泥が顔にかかるのを軽減する効果があります。

砂を被ることで、走ること(追走すること)をやめてしまう馬もいるので、その対策というわけです。

また、耳覆いがある形状に関しては、神経質な馬で周囲の音に敏感に反応してしまうケースにおいて用いられます。耳栓をして、周囲の雑音から切り離してレースに集中させる効果を期待して装着します。

なのでメンコをつけている馬が内枠に入ってしまった場合、スタートで内に包まれた場合、走る気を無くすリスクが高いのではないか、またスタンド前スタートだと歓声で集中できないリスクがあるのではないかといった想像ができます。

基本的に、外部からの刺激に神経質になる傾向があるかもということで、パドックでは、落ち着きがなかったり、興奮しすぎていないかという点をみてみるとよいかと思います。

ブリンカー

ブリンカーは、別名で遮眼革(しゃがんかく)という名の通り、視界を遮る目的で使用します。

形状はカップを半分に割ったような形をしており、通常メンコの目の部分に装着して使われます。

尚、片目だけつけるというケースも存在します。

なぜ視界を遮るのかと言えば、馬の視野角は350度あると言われており、ほぼ真後ろ以外は視界にとらえることが出来るようです。

そのため周囲の変化に敏感な馬の場合、レース中に視界に入る他馬や景色の変化で集中力を切らす可能性が出てきます。

ブリンカーで視界の一部を直接遮ることによりレースに集中させる効果を期待して装着します。

つまりブリンカーをつけている馬は、周囲を気にしてレースで集中力を欠く傾向にあると言えます。

パドックでは、そうした周囲を気にするしぐさなどの落ち着きがない状態かどうかを見てみるとよいと思います。

尚、ブリンカー着用馬は、出馬表の馬番号欄や名前の前後などに”B”の文字が入るので、パドックを見なくても装着していることを確認することが可能です。

尚、ブリンカー装着にあたっては、出走申し込み時に申請をすることが義務付けられています。他の馬装具は申請不要です。

なぜブリンカーだけ?

これは個人的な推測ですが、ブリンカー着用の効果がレース結果に無視できないレベルの影響を与える可能性があると判断されているのかなと思います。はたして真実やいかに。

ホライゾネット(パシュファイヤー)

ホライゾネットは、通常メンコと一緒にもちいられ、メンコの目の部分をネットで覆ったものとなります。

ホライゾネットは、前の馬が蹴り上げた砂、土から目を保護する目的で使用されます。

チークピーシーズ

正式には、シープスキンチークピーシーズというらしいです。

羊毛やアクリル素材でつくられたボア状で装具で目の外側の頬にそって装着します。

期待効果としては、ブリンカーと同じで視界を遮り走ることに集中させるものとなります。

尚、チークピーシーズは、ブリンカーと異なり、事前の着用の届け出は不要となっています。

パドックでは、ブリンカー着用馬を見るのと同じく、周囲を気にして集中を欠いていないかという点をみてみるとよいと思います。

シャドーロール

シャドーロールは、目の下、鼻先につける羊毛やアクリル素材でつくられたボア状で装具となります。

期待効果としては、2点あり、1つが足元に見えるもの、例えば柵の影などを気にする馬の足元の視界を遮ることで集中させることがあります。

もう一点は、走っている時に顔を上げてしまう馬の頭の位置を下げさせるという効果です。競走フォームの矯正ですね。

シャドーロールで足元が見えづらいので下を見ようとします。そうすると自然と頭が下がってくるというわけです。

なぜ、頭をさげさせるのか?

馬は首の上げ下げ、というよりイメージ的には伸ばしたり縮めることで前に進む推進力を得ています。首が高い(顔を上げた状態)と、この推進力が十分に発揮できないからです。

パドックでは、シャドーロールをつけている馬が足元を気にして集中力を欠くようなことがないか見てみるとよいかと思います。

また、パドックではないですが、本馬場入場後の返し馬(ウォーミングアップ)時の走りで、頭が高くなっていないかフォームチェックするのも良いと思います。

ブローバンド

ブローバンドは、シャドーロールの形状のものを、目の下ではなく目の上に、つまり額のあたりにつける装具となります。(写真がないですが、なんとなく想像いただけるかと思います。)

期待効果としては、後方の視界を遮ることで前方に集中させるものとなります。

尚、ブローバンドも事前の着用の届け出は不要となっています。

パドックでは、その他の視界を遮る馬装具の装着馬と同じく、周囲とくに後方を気にするそぶりで集中を欠いていないかをみてみるとよいと思います。

ここまでで視界を遮るものが、いくつか出てきました。

おさらいしてみるとブリンカーが前方以外の視界を一番遮ることができ、チークピーシーズは斜め後方、シャドーロールは足元、ブローバンドは後方の視界を遮る効果があります。

銜吊り(はみつり)

銜吊り(はみつり)は、その名の通り、馬銜(はみ)が上顎にしっかりと固定されるように、吊り上げる装具となります。

期待効果としては、馬銜をしっかりと固定することで、騎手が馬銜を通して行う指示がしっかりと伝わるようにすることです。

通常、馬銜は、舌の上にくるように装着されます。例えば、これは人間においても割り箸を横にして口にくわえると割り箸が舌の上にくると思います。

これが馬銜が緩いと、その馬銜の上に舌を乗せてしまう癖を持つ馬がいたりします。

つまり、舌の下に馬銜が入っている状態になります。

こうなると騎手が馬銜を伝って送るサインが舌に邪魔される形となり、騎手と馬との意思疎通が図りづらくなります。

これを防止するために銜吊りを利用します。

パドックでは、牽引する厩務員の指示にしっかりとしたがって歩けているか、気の悪いところ(嫌がるそぶり)を出していないかといった点や、騎手が騎乗した後で騎手の指示にしっかりと従っているかというを見てみるとよいかと思います。

舌縛り

舌縛りは、その名の通り、やわらかい布状のもので下顎と舌を縛る装具となります。

期待効果は、銜吊りと基本的に同じで、馬銜の上に舌をもっていくことを防止することとなります。

パドックでは、基本的に、銜吊りで記載したことと同じことに留意していればよいと思います。

折り返し手綱

折り返し手綱は、腹帯から伸ばして馬銜(はみ)を経由させて使う手綱のこと。

期待効果としては、シャドーロールと同様に頭が高くなる馬の頭の位置を下げさせるというフォームの矯正となります。

パドックでは、頭を上げることなく、首を低く前に出すようにして歩けているかを確認するとともに、返し馬(レース前のウォーミングアップ)で、しっかりと首を下げて走れているかをチェックしてみるとよいと思います。

バンテージ(肢巻き)

腱とよばれるひざ下(後ろ脚は飛節と呼ばれる部分より下)に、包帯状のウールやフリース素材を巻き付けたものとなります。

スポーツをされている方には、テーピングとかサポーターと言うとイメージしやすいですかね。

馬の四肢には、競走中に相当な負荷がかかり腱や靭帯が損傷するという怪我がそれなりの確率で起きます。また単に、ぶつけたり、擦ったりして外傷を負うということもあります。

このバンテージは、これらの怪我の予防といった効果が期待できます。

一方で、このバンテージをつけている馬は、足元に何らかの不安を抱えている可能性もあるとみることもできます。

予防的につけている場合との見分けが難しいですが、前走まで巻いてなかったが、今回から巻いてきた場合や、強い調教が出来ていないなど時系列での比較や他の事象との組み合わせることで、足元に不安がある、つまり競馬での割引材料として使えるケースがあるかもしれません。

パドック映像をみれるサービスやサイト

ここまで、パドックの見方に関して述べてきましたが、実際にパドックはどこで見れるのか?

もちろん競馬場で生観戦や他場の中継映像でのチェック、場外馬券場でも全場のパドックを中継映像で確認することができます。

ただ、これって競馬場や場外馬券場へ足を運ぶ必要がありますね。

他にどんな方法があるのかめぼしいものをピックアップしてみました。

尚、有料サービスは参考までに、利用料を掲載していますが、こちらは記事作成時点(2024年11月16日現在)の情報であるため、この記事を閲覧いただいたタイミングで価格が変わっている、またはサービス終了含めた内容変更が入っている可能性があります。

正しい情報は必ず公式HPなどで確認いただきますようお願いします。

テレビで視聴

地上波放送(無料)

午後からのレースに関しては、地上波の競馬番組でパドック中継をしてくれています。

これは、お世話になっている方が多くいるかと思います。

メリットは、テレビが見れる環境であれば無料で見れることですね。

デメリットは、午前中のレース分は放送されないこと、3場開催の場合、ローカル開催の会場が飛ばされるケースがあることです。

グリーンチャンネル(有料)

BS放送を視聴できる環境、またはケーブルテレビを視聴できる環境であれば、グリーンチャンネルの視聴申し込みを行えば、全場のパドック中継をみることが可能です。

馬券を即PATで買えるようにしていれば、自宅が場外馬券場と同じような環境になりますね。

尚、メリットとしては、パドック解説者の解説が聞けることがあり、その他パドックだけでなく、レース中継や調教の様子や競馬専門紙記者の予想紹介などコンテンツも豊富にあるところです。

デメリットは、やはり、お金がかかる点ですね。契約の仕方がいくつかありそうですが、基本的には、月額1,500円程度かかりそうです。

尚、午前中のレース分やJRAアニバーサリーDayなどの特定の日は、無料で視聴できるようになっており、見れる環境にあるなら一度、視聴してみることをおススメします。

詳細に興味がある方は、こちらのHPをご覧ください。

パソコン、タブレット、スマホで視聴

テレビ以外に、パソコンやタブレット、スマホで視聴する方法があります。

特に近年はスマホで馬券を買うことも一般化してきておりスマホで完結させたいという方も多いのかなと思います。

グリーンチャンネルWeb(有料)

グリーンチャンネルがインターネット経由で視聴できるサービスとなります。

パソコン、タブレット、スマホと端末を選ばず視聴できるマルチ会員と、タブレット、スマホのみ視聴可能なスマホ会員の2パターンの契約形態が用意されています。

マルチ会員が月額1,100円、スマホ会員が月額550円となっています。

尚、スマホ会員で視聴できる映像の画質は、マルチ会員に比べて少し落ちるようです。

詳しくはこちらのHPをご覧ください。

JRAレーシングビュアー(有料)

JRAレーシングビュアーは、JRA公式の映像配信サービスとなります。

パソコン、タブレット、スマホどの端末からも視聴が可能な月額550円のサービスとなっています。

当日のパドック映像は、馬券購入締め切りの15分前から配信されてパドックの様子を知る事が出来ます。

その他にも、過去のアーカイブ映像なども豊富にあり、見放題となっています。

詳しくはこちらのHPをご覧ください。

JRA-VAN パドックアイ(有料)

競馬データ提供サービスの老舗であるJRA-VANでパドック映像が視聴できるサービスとなります。

単体のサービスではなく、JRA-VAN NEXT、JRA-VAN Data Lab.、JRA-VANスマホアプリ(動画コース)のサービスに加入している場合に視聴することが可能となります。

JRA-VAN NEXTは月額880円、JRA-VAN Data Lab.は月額2,090円、JRA-VANスマホアプリ(動画コース)は、Android端末で月額550円、ios端末で月額600円となっています。

詳しくはこちらのHPをご覧ください。

その他

パドックで実際の馬の様子を見るという今回の記事の趣旨から外れてしまいますが、テキストベース(文字情報)で状態を速報するネットサービスが幾つか存在します。

参考までに2つほど紹介します。

競馬ブックweb,smart(有料)

競馬ブックのWebサイトにて東西メイン会場は後半6レース分、ローカル開催は後半4レースに関してA、B、C、無印の4段階評価と一言コメントが提供されます。

詳しくはこちらのHPをご覧ください。

netekeiba.com(有料)

netkeiba.comのサイトで、土曜日は5レース以降、日曜日は全レース、上位人気馬と特注馬の状態をA~Dのランクと短評で速報してくれます。

詳しくはこちらのHPをご覧ください。

まとめ

パドックの見方の基礎知識といいましたが、正直、なかなか難易度の高い話題だと思っています。

何せパドックの見方=生身の馬を見極めるということであり、これは有名な調教師や騎手といった常日頃から競走馬に接している方たちでさえ、”初見の馬をパドックみただけでは分からない”というのが統一見解のようによく目にすることからも想像ができます。

いつもパドックではイレ込んで暴れているが好走し、逆に落ち着いているなと思ったら凡走するケースがあったり、逆もしかりです。

なかなか素人が初見で見極めるのは困難だろうなと思います。というか思い知らされています。

せめて、好走した時や前走の様子と比較ができれば、何かつかめるものがあるかもと思いますが、それをするには有料のサービスを利用する必要があり、なかなか手が出しにくいと思います。

パドックを極めたいと思う方は別ですが、基本的に、まず自分なりに予想を主として、パドックで得た情報は、補足的に使ってみるというのがいいのかなと思います。

具体的には、すごくよく見える場合には、評価を一つ上げる、明らかに減点材料がある場合は評価を一段下げる。よく分からないと思ったら(ここが一番多いと思いますが)予想のままという割り切りでやっていくでいいかなと思います。

自分なりのパドックの見方を探す、これもまた競馬を楽しむことの一つかなと思います。

※馬券は20歳になってから。馬券は程よく楽しみましょう。

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました