【競馬基礎知識】馬券の種類と買い方

基礎知識

競馬を愉しむ上で、馬券の種類と特徴を知っておくことは必須となります。
ここでは、これから競馬を始めようと思っている方向けに基礎的な情報をお届けします。

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前提知識:枠番号(枠番)と馬番号(馬番)

本題に入る前の基礎中の基礎として、枠番号(枠番)と馬番号(馬番)を説明しておきます。

枠番を使うのは、枠連という馬券種のみとなりますが、”枠番”と”馬番”と似たような言葉で、どちらも数字なので分かりづらいところがあるかと思います。

言葉で説明するよりも視覚的に理解いただいたほうがいいかと思うので、2024年の日本ダービーの出馬表を使って説明します。

枠番(号

上記表の一番左端の列の1番~8番までの数字が枠番となります。

枠番は、最大で8番までとなっており、1~3頭の出走馬が同じ枠番となります。

具体でいけば、サンライズアースとレガレイラは、1番という同じ枠番がついています。

このような同じ枠番号が割り当てられた馬たちを同枠の馬といったりします。

【馬番(号)】

馬番は馬一頭一頭に個別に採番されている番号で、上記の表でいくと1番~18番まで採番されています。

馬番は最大で18番までとなっています。(=1レースで出走できる馬の最大数)

上記の表で、枠番で1番は、サンライズアースとレガレイラ2頭を指しますが、馬番で1番と言えば、サンライズアースのみを指すことになります。

馬券の種類(式別)

単勝

1着になる馬を当てる馬券

  • シンプルに勝つ馬(1着入線)を当てる馬券
  • 2頭以上が出走するレースで発売
  • 馬番号で指定
特徴 
  • 出走馬の人気(支持率)は、単勝の倍率(オッズ)に最も分かりやすく反映される
  • シンプルながら、馬券検討の必要な要素※が詰まっており馬券の基本ともいわれている
    ※1着の可能性が高い馬を見極める予想力、オッズを見て買い目を決める判断力
  • 複勝に次いで2番目に当たりやすい馬券でもあるため初心者におススメ
  • 1頭指定で購入すると馬券に”馬名”が印字されることから記念馬券として保持されることも
    人気馬の記念レースの単勝馬券がオークションサイトで取引されてたりします・・・

複勝

3着(または2着)までに入る馬いずれか1頭を当てる馬券

  • 8頭以上が出走するレースでは3着まで、7頭以下では2着までに入る馬を当てる馬券
  • 5頭以上が出走するレースで発売
  • 馬番号で指定
特徴 
  • 最も当たりやすい馬券のため、初心者におススメ
  • 当たりやすさの反面、倍率(オッズ)は低くく、1倍台(1.x倍)で決まることも多い
    人気馬の場合、的中しても増えない元返し(1.0倍)となる場合もある
  • 1つのレースで複数の当たりが出るのは、この複勝とワイドだけ
  • オッズは、結果が確定するまで変動幅をもった状態になる
    単勝などは、投票締切後(馬券購入時間の終了時)にオッズが確定するが、
    複勝は、レ3着ないし2着までに来た馬が確定した段階でオッズが確定する

枠連

1着、2着となる馬の枠番号組み合わせを当てる馬券(着順不問

  • 1~3頭の出走馬が入る”枠”の単位で、1着、2着の組み合わせを当てる馬券
  • 1着、2着の順序は問われません
  • 9頭以上が出走するレースで発売
  • 枠番号で指定
特徴 
  • 1着2着の組み合わせを当てる馬券としては、最も当たりやすい馬券
    最大8枠のため組み合わせ総数のMAXが36通りと少ないことに起因
  • 同枠の2頭で1着2着となるケースでは、馬連より配当がつくケースもある
    同枠の馬の馬連を買う場合は、枠連の倍率(オッズ)チェックは必須

馬連

1着、2着となる馬の馬番号組み合わせを当てる馬券(着順不問

  • 着順に関係なく、1着と2着に入る馬の組み合わせを当てる馬券
  • 3頭以上が出走するレースで発売
  • 馬番号で指定
特徴 
  • 馬番号で複数馬の組み合わせを当てる馬券としては最も古くからある馬券
  • 馬単と違い、1着、2着の順番は問われないため買い目を少なくしやすい
    馬連の”1-2”の買い目は、馬単では、”1-2”と”2-1”の2つの買い目となる
  • 馬単よりもオッズは低くなる
    特に1番人気や2番人気など人気馬が絡むと配当がかなり低くなるため、買い目の数によっては、的中してもマイナスになることがあるので注意

ワイド

3着までに入る馬のうち2頭の馬番号組み合わせを当てる馬券(着順不問

  • 着順に関係なく3着以内に来た馬の2頭の組み合わせを当てる馬券
  • 4頭以上が出走するレースで発売
  • 3着が同着の場合(3着馬が2頭以上いる)の3着-3着の組み合わせ的中対象外
  • 馬番号で指定
特徴 
  • 同着のケースを除き的中の組み合わせ3通り発生する
    1つのレースで複数の当たりが出るのは、複勝とこのワイドだけ
  • 馬番号で複数馬の組み合わせを当てる馬券としては最も当たりやすい馬券
  • 当たりやすさから、初心者にもおススメ
  • 的中1点あたり配当は、馬連や馬単に比べて低い
  • 2通りまたは3通り全て的中させると、馬連の配当を上回るケースも多く発生する
  • オッズは、結果が確定するまで変動幅をもった状態になる
    馬連などは、投票締切後(馬券購入時間の終了時)にオッズが確定するが、
    ワイドは、3着まで確定した段階でオッズが確定する

馬単

1着、2着となる馬馬番号着順通りの組み合わせで当てる馬券

  • 着順通りの組み合わせで当てる馬券
  • 3頭以上が出走するレースで発売
  • 馬番号で指定
特徴 
  • 1着、2着を順番通りにあてなければならないため難易度は高め
  • 馬連よりも高配当となる
  • 初心者にはあまりおススメしない
  • 人気馬決着でも圧倒的人気の馬が2着の場合、高配当となることがある
  • 堅い1着予想馬がいる場合、特に馬連ではオッズが低い場合などで有力な選択肢となる

3連複

3着までの馬の馬番号の組み合わせを当てる馬券(着順不問

  • 着順に関係なく1着~3着の馬全てを当てる馬券
  • 4頭以上が出走するレースで発売
  • 馬番号で指定
特徴 
  • 2頭の人気馬が堅い場合も、3頭目に人気薄が来ることで高配当を期待できる
  • 組み合わせ総数が多いため、的中させるために買い目が多くなりがち
  • 難易度は高めのため、初心者には、あまりおススメしない
  • 近年、ワイドとともに売上が増加傾向にある(馬券としての人気が上がっている)

3連単

3着までの馬馬番号着順通りの組み合わせで当てる馬券

  • 着順通りに1着~3着の馬全てを当てる馬券
  • 4頭以上が出走するレースで発売
  • 馬番号で指定
特徴 
  • 1つのレースで複数馬の組み合わせを当てる馬券としては最も難易度が高い馬券
  • 組み合わせ総数も桁違いのため、的中させるために買い目も多くなってくる
    馬券売り上げでは、この3連単がトップとなっている(ただし近年、減少傾向)
  • 初心者には、おススメしない
  • 配当は他の馬券と桁違いに高くなることが多く爆発力がある
    1度当たれば、大きな儲けが出る反面、1レース当たりの購入金額も大きくなりがち、
    且つ外れる可能性も高いため資金に余裕がないと続けられない

WIN5

JRAが指定する5つのレース(メインレース中心)の1着馬を全て当てる馬券

  • 異なる5つのレースの1着馬を全て当てる馬券(5頭的中させる必要がある)
  • 買い目をコンピュータによるランダム選択に任せることも可能
  • インターネットでの発馬およびUMACAを使った購入のみとなる
  • 馬券の中で唯一キャリーオーバーが発生最高6億円の払い戻しの可能性がある
特徴 
  • 難易度は組み合わせ総数、5頭を当てるという点で断トツの難しさがある
  • 一部または全部をコンピュータによるランダム選択に任せることができる
  • 的中無しとなることも多い(払戻金を次回へ持ち越すキャリーオーバー発生)
  • これまでに5億円を超える払戻の実績がある通り破壊力は抜群
  • まともにやるなら初心者には絶対おススメしないが、全てコンピュータ任せで
    Lotoや宝くじ気分で夢を買うということであればアリかな・・・

応援馬券

1頭の単勝と複勝のセット1枚にまとめられる馬券

  • 1枚につき1頭の出走馬のみ購入できる
  • 指定した購入金額が、単勝と複勝の両方に設定される
    購入額100円とした場合、単勝で100円、複勝で100円の計200円となる
特徴 
  • 基本的には、単に単勝と複勝のセット馬券となる
  • 馬券には、”馬名”と”がんばれ”の文字が印字される
  • 用途は、おおむね記念馬券としての購入がメインの模様
    尚、オークションサイトで結構、見かけます。。。

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馬券毎の的中率と倍率(オッズ)傾向

馬券式別毎の的中率(理論値)

各馬券の種類で、組み合わせ総数における当たりの割合(%)は次の通り
※いわゆる一点買いをしたときの理論上の的中率となります。WIN5は除きます

※複勝で8頭立てより、7頭立てのほうが、確率が低くなっているのは、
 8頭立ては3着までが対象、7頭立ては2着までが対象となるためです

  • 理論値はかなり低い
    複勝や、少頭数レース単勝ワイドは、10%を超えており確率が高く、難易度が比較的低いことが分かります。
    ただ、それ以外は、軒並み数%未満3連単に至っては、小頭数のレースでも1%に満たない確率となり難易度が高いことが分かります。
  • 実際の的中率は?
    実際には、単勝・複勝を除き1点買いで勝負することは、ほとんどなく複数の買い目を押さえて勝負することが多いと思います。
    買い目を増やせば、その数分だけ的中確率があがっていきます。
    また諸々の理由で買い目の候補から外せる出走馬が出てくるため、この絞りで確率をアップさせることもできます。

    例えば、
    16頭が出走しているレースで馬連を購入する場合を考えてみます。
    まず予想から半数程度の出走馬を候補から外せたとします。
    この段階で、確率は、8頭立てのレースと同じ確率、
    つまり0.83%から3.57%まで上がります。
    また、買い目を10点とした場合、確率が10倍となり35.7%まで上がります。

    的中確率を上げる手段はあり、極論、全通り購入すれば必ず的中しますが、リターンを考えると現実的な選択肢とはならず、買い目を絞って勝負することになります。
    そうなると、やはり外れる確率のほうが圧倒的に高く、そういうものだと認識して臨むことが大事です。(外れて当たり前
    その前提で、できるだけ外れの傷口を広げすぎないよう買い目をコントロールしつつ、当たる確率が高くなるように対象を絞る予想力を磨く必要があります。

馬券式別毎のオッズ傾向

各馬券の特徴をつかむために、どの程度の配当がついているのかを調べた結果がこちら
※枠連とWIN5は、調査の手が回らずでした。ご了承ください
 また実績の算出に障害競走は含めていません
 過去3年:2020年1月~2023年9月

  • 中央値と平均値
    過去x年の平均オッズという情報を見かけることが良くあります。
    平均値は、たまに発生する超高配当の数値に引きずられて高い数値になりがちなので、実際に競馬をやっている中で、だいたいこのくらいが平均かなという感覚に近いのは中央値と思います。
    実データで見ても、約1.5倍~5倍ほど中央値に比べて平均値が高くなっています。
  • オッズの高低
    オッズ決定の仕組みを考えれば当然のことですが、馬券毎の的中率で示した的中確率が低いものほど、オッズが高くなっています。
    よって3連単が桁違いのオッズとなっており、過去最高値として298329.5倍、つまり100円が3千万円弱になるという驚愕の実績をたたき出しています。
    尚、中央値は約270倍なので、この最高値かなり乖離がある結果(異常値)だったことが分かります。(超高額配当は頻繁に出るものではないので誤解なきようお願いします。)
    一つ前に記載した、馬券毎の的中率(理論値)とこのオッズの実績を勝負するレースや自分のスタイルにあう馬券を選ぶ材料の一つとして使ってみるといいと思います。
  • 参考:枠連とWIN5の最高配当
    尚、今回掲載していない枠連とWIN5の最高オッズを参考までに掲載。
    枠連は、1491.1倍となってます。
    WIN5は、5544460.6倍、つまり100円が、5億5千万円超となる実績が出ています。
    夢ありますね。
    (くどいですが、超高額配当は頻繁に出るものではないので誤解なきようお願いします。)

馬券の買い方(方式)

馬券を購入するには、競馬場や場外馬券場(WINS)で、現金で購入する方法と、即PAT、A-PATといったパソコンやスマホから購入する方法の主に2つがあります。
いずれも、買い方(方式)は共通となっており、今回は、基本となる4つの買い方の説明を行います。

通常

組み合わせを1点ずつ金額とともに設定する方式

  • 全ての馬券式別で共通の買い方
  • 購入したい組み合わせを全て1点ずつ記載(入力)していく購入方法
  • 1点ずつ異なった金額を設定できます
特徴 
  • 1点あたりの金額に傾斜をつけた買い方ができる
    傾斜とは、馬連1-2に500円、1-3は100円のように強弱をつけること
  • 買い目が多くなる場合は、あまり適さない
    馬番間違い同じ買い目を重複購入してしまうといったミスが起きやすい
    そもそも購入するときの入力に手間がかかる

ながし

軸馬(枠)を固定し、軸から複数の相手を設定して購入する方式

  • 枠連、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単が対象
  • 軸にする馬(枠)を1頭または2頭決めて購入する方式
  • 1点あたりの購入金額は同じ額が設定される
特徴 
  • 軸となる馬(枠)が来なかった時点で、全てハズレとなる買い方
  • 金額に傾斜をつけたい場合、複数に分けて購入する必要がある(面倒です)
  • 堅い馬(枠)を見つけたが、相手が絞り切れない場合に適している

ボックス

指定した馬(枠)全ての組み合わせを購入する方式

  • 枠連、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単が対象
  • 軸が無く、選んだ馬(枠)の組み合わせ全通りを購入する方式
    枠連のゾロ目(1-1などの同枠の組合せ)は対象外となるので注意
  • 1点あたりの購入金額は同じ額が設定される
特徴 
  • 選んだ馬(枠)どうし全通りの組み合わせとなるため買い目が多くなる
  • 1度の購入で、買い目毎の金額設定はできない
    複数に分けて購入すれば、金額に傾斜をつけた買い方は可能(面倒ですが)
  • 軸を決めきれないが、候補が一定数に絞られる場合に適している


参考 : 選んだ馬(枠)の全通りの組み合わせとは? 実例で理解

【例:1番、2番、3番、4番の4頭をボックス指定した場合】
 ①馬連
  次の6通りの組み合わせが対象となる
  1-2、1-3、1-4、
  2-3、2-4、
  3-4

 ②馬単
  馬単では、着順も当てるため、左が1着、右が2着の意味となります
  よって馬連の倍の次の12通りの組み合わせが対象となります
  1-2、1-3、1-4、
  2-1、2-3、2-4、
  3-1、3-2、3-4、
  4-1、4-2、4-3

 ボックスで指定した頭数(枠数)と買い目の点数の関係は次となります
 馬番に関しては、9つ以上指定できます(ただ、多用することはないかも)

フォーメーション

1着、2着、3着(連複は単に1頭目、2頭目、3頭目)でそれぞれ軸(複数可)を設定して購入する方式

  • 枠連、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単が対象
  • 1着、2着など多段階で軸を指定することができる
  • 1点あたりの購入金額は同じ額が設定される
  • 枠連で同枠どうしの組み合わせの購入も可能
特徴 
  • 主に3連複・3連単で利用する場面が多い
  • ボックスよりも買い目を絞れる
    ただし、買い方と買い目が複雑になる
  • 1度の購入で、買い目毎の金額設定はできない
    複数に分けて購入すれば、金額に傾斜をつけた買い方は可能(面倒ですが)
  • 3連複、3連単などで絞り込んだ対象を軸、対抗となるグループ、押さえのグループといった区分けができるなら最適な買い方ができる

参考:フォーメーションの組み合わせ計算

JRAの公式HPに計算用のツールが公開されているので、実際に触ってみて理解するのが早いと思います
https://www.jra.go.jp/kouza/useful/mark_form_tensu/

馬券の買い方の考え方(やや応用レベル)

ここまで馬券の種類や購入方式に関して説明しました。

この基礎情報を踏まえ、ここでは少し応用的にどんなことに注意して買えばいいのかに触れておきたいと思います。

まず何を気にしてという点ですが、馬券を買う動機は、人それぞれと思いますが、多くの人が勝ちたい(儲けたい)という動機で馬券を買うのではないかと思います。

この観点に着目すると、やはり気にすべきは、馬券の”的中率”と”回収率”をいかに上げるかということになると思います。

尚、ここでは、馬券の買い方の話なので予想の巧拙は一旦置いておきます。

それでは、まず的中率を上げるに関してですが、これは単純明快でより組み合わせ総数が少ない馬券種で、より多くの買い目を買うことで的中率を上げることができます。

極論、全通り買えば、的中率100%ですね。

ただし、全通り買いはないとしても、めちゃくちゃ多くの点数を買う場合、的中しても損をすることがほとんどだと思います。トリガミとかガミるとか言われる状態ですね。

となると、回収率をいかに高めるかが焦点になります。

回収率を高める馬券の買い方

死に馬券(死票)を減らす

“死”という言葉が少しきついですが、これは買った時点でハズレが確定している馬券という意味です。

そんなの予想下手の馬券のことか、勝負はフタをあけてみないと分からないだろとか思った方、そういう話ではなく、これは当たり目の数以上に買った馬券のことを指します。

例えば、単勝で2点の馬券を買った場合、同着でどちらも当たるケースが稀にありますが、基本的に当たるのは2点買った買い目のうち1つだけとなり、どちらかの買い目はハズレ馬券となりますよね。

単勝で2点の買い目を買った時点で、1点は必ずハズレ馬券になる、つまり死に馬券を買っていることになります。

尚、死に馬券が絶対にダメではないです。馬券種にもよりますが1点買いで的中させることは、現実的にかなり難しく、ある程度の買い目を押さえる必要があります。

大事なのは、むやみに買い目を増やさないこと、つまり死に馬券をできるだけ増やさないことです。

まぁ、言ってしまえば当たり前のことですよね。

実は、もう一つ買い目を増やしつつ死に馬券を増やさない買い方があります。

それは複数の馬券種を組み合わせた買い方となります。典型的なものとして単複買いがあります。

これは狙った馬の単勝と複勝を同時に買う買い方です。狙った馬が1着であれば単勝・複勝同時に的中となるので、死に馬券無しとなります。

もっと極端な例を出せば、本命(◎)、対抗(〇)、抑え(△)の3頭を選択したとして、次の11点買いをしても死に馬券無しとなります。つまり全部的中となる可能性があるということです。

単勝:◎ (買い目:1点)
複勝:◎、○、△ (買い目:3点)
馬連:◎ – ○ (買い目:1点)
馬単:◎ – ○ (買い目:1点)
ワイド:◎ – ○、◎ – △、○ – △ (買い目:3点)
3連複:◎ – ○ – △ (買い目:1点)
3連単:◎ – ○ – △ (買い目:1点)

さすがに、こんな買い方はしないと思いますが、単複買いのように複数の馬券種を組み合わせて購入されるケースは多いのではないでしょうか。

この買い方の優れたところは、全的中した時のリターンが大きくなるのは勿論のこと、1つがハズレても、違う買い目で拾える可能性がありリスクヘッジができる点にあります。

前出の単複買いを例にすると狙った馬が1着に来ずとも、2着か3着に来てくれれば複勝が取れるということです。

死に馬券が多く出る馬券種で勝負する

”死に馬券を減らす”では、買い目を絞ることや、複数の馬券種を組み合わせることで死に馬券を極力減らしていきましょうという話をしました。

ここでは、打って変わって多くの買い目を買いつつ、回収率を上げる話となります。

何をするかは簡単で、組み合わせ総数が多くなる連単系(馬単、3連単)で勝負するというものとなります。

馬券は、的中した人(票数)でハズレ馬券が購入された金額を山分けし合う構造になっています。

このあたりの詳細は、こちらの記事をご覧ください。

なので組み合わせ総数が多い馬単や3連単では、的中目1点なのに対して多くの買い目を押さえていくことが普通です。つまりハズレ馬券(=死に馬券)が大量に出ている状態です。

ここで的中させれば高回収を期待できますよね。

ちなみに、2021~2023年の過去3年の3連単の平均オッズは約1305倍なので、理論上は1000点買いをし続けても的中できるなら、ぜんぜん儲かる計算となります。

こう書くといいじゃないかと思ってしまいそうですが、初心者の方と手持ち資金が少ない方には全くオススメできません

例で挙げた、1000点買いをした場合、1点あたり100円で買ったとしても10万円となります。

一方で18頭立てのレースにおける3連単の理論上の的中率は0.02%となります。

例え、1000点買いをしたとしても、的中率は20%となります。

1000点買いでも20%の的中率で、負ければ1レースで10万円が吹き飛んでしまう。

これは少し極端な例ですが、やはり馬単や3連単の高配当が期待できる馬券種で勝負するには、それなりの資金力と予想する力が問われてきます。

なので、ここで勝負するなら、ある程度の経験を積んでから考えるようにしましょう。

と、ここまでウダウダと書いてきましたが、馬券の買い方に絶対の正解があるわけでなく、大事なのは、大きく儲けたい、負けない程度でハラハラしたい、推しを応援したいなど個々人のスタイル・スタンスで楽しめることが大事で、それができることが正解だと思います。

ただ、なんだかんだ言っても馬券勝負はギャンブルなので節度を持って臨むことが大前提です。
この点、本当に気を付けましょう。

まとめ

馬券の種類(馬券式別)

馬券毎の的中確率とオッズ傾向

※障害レースとWIN5を除く

【馬券毎の的中確率(理論値)】

【過去3年の馬券毎のオッズ傾向】
集計期間:2020年1月~2023年10月

馬券の買い方(方式)

参考リンク

初心者向けに馬券の種類や買い方などを説明した動画がJRA公式サイトにありましたのでリンクを載せておきます。ご参考まで

JRA ビギナーズセミナー
競馬やってみたい!だけど、分からないことがいっぱい。そんなあなたのために、馬券の買い方から予想の仕方、競馬場での過ごし方まで、初めての方にも楽しく学べて分かりやすく解説します。

※馬券は20歳になってから。馬券は程よく楽しみましょう。

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